三重県四日市市ソーラー定期保守点検
- 所在地
- 三重県四日市市
- 作業内容
- 定期保守点検(2024年)
こんにちは、太陽光発電メンテナンスの株式会社ソラプロテックです。
今回は三重県四日市市にあります地上設置型ソーラーの定期保守点検に行かせていただきました。
作られてから数年が経過した太陽光発電所で所有者様より点検と除草管理でご契約をいただき今回が初めての保守点検になります。
画像は太陽電池パネル内部の故障を調べる点検機器を使っているところです。
この太陽光専用点検機器を使うことで数百枚あるパネルを短時間で調べることができ、今回の点検で複数枚の故障パネルが発見されました。
点検機器を故障パネルに直接取り付けてみると、電圧が31ボルトしか出ていません。
このメーカー型番パネルは正常であれば47ボルトほど電圧があるはずですが、31ボルトしか出力が出ず、クラスター故障と呼ばれる故障でパネル全体の3分の1が機能していない状態になります。
赤外線サーモカメラを使うと目視でも発電していない部分が確認できます。
太陽電池の場合、発電していない部分は温度上昇する特性があり、1枚のパネルの中で発電している部分と発電していない部分が温度差でくっきり分かれて見えます。
このクラスター故障はパネルを工場で作る段階での製造不良が原因で起こることが多く、一般的な太陽電池パネルメーカーでは製品に出力保証が付いており、例えば15年以内に発電出力が80%を下回った場合は製品保証で新しいパネルをメーカー側負担で出してもらえるという内容です。
クラスター故障パネルは本体の3分の1(約33%)が機能していないので、残りの発電出力は約66%となり保証ラインの80%を下回るのでメーカー保証対象になります。
その他にも電気点検としまして漏電検査や接地抵抗値なども測定させていただきました。
定期的に点検をすることで測定数値から配線や設備の劣化具合を知ることができ、大きな発電トラブルに発展する前に予防措置を講じることができます。
毎年多くの太陽光施設の点検をさせていただきますが、このように故障パネルや破損パネルも多く見つかり、中には断線している回路や完全に故障停止しているパワコンが見つかることもあります。
点検で早期に異常箇所を発見し対処することで発電機会損失も最小限に抑えることができます。
発電所を作られてからまだ一度も点検を実施されていない発電所のオーナー様は一度点検されることをお勧めします。
太陽光発電所運営管理とメンテナンス
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株式会社ソラプロテック